こまごもるべし!
chitoku

生理として、
違和に抗う私の体液。
洟をたらし、涙を流し、
発疹し、痒みを増し、
打つ手と言えばこまごもり。

体温を感じるほどの接近が、
親愛の証であるか。
強烈に臭い息が、
好意的な笑みをもって私に話しかける。

私の出身地ほどにも、
他人の出身地に興味はない。
私は他人に全く興味を持たないのに、
好意的な笑みは、懸命に私を知ろうとする。

無遠慮な愛嬌が、仲間の始まりであるか。
まるで生まれる前からの仲間であるように、
体温を感じるほどの接近が
私を受け入れようとする。

黙殺をもって尊しとなすか。
無遠慮な愛嬌は、私が本当のことを言うと、
笑って、聞かなかった振りをする。

強いられた微笑、
第三者により弾劾されたし!
黙殺は、私が嘘をついた時に限って、
私の言葉を真摯に受け入れる。

生理として、
違和に抗う私の体液。
明日はきっとけつまくり。
第三者により弾劾されたし!


自由詩 こまごもるべし! Copyright chitoku 2004-03-29 17:22:03
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