夜道の信号
服部 剛
うたた寝をしていた
週末の終電を降りると
駐輪場に一台
自転車は倒されていた
それを黙って立て直し
冷えたサドルに
跨
(
またが
)
って
軋んだペダルを今日も漕ぐ
人通りの無い深夜の道
何処までも伸びる歩道脇の白線の上
軋
(
きし
)
んだペダルを明日へ漕ぐ
( ひとすじの道の向こうに
( 明日も変わらぬ陽は昇る
遠くに小さく見える
赤信号
青に変わった
自由詩
夜道の信号
Copyright
服部 剛
2006-12-03 11:41:32
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