衝撃がとおりすぎてもここにある
逢坂桜

   昨日の日記

     最近は閑職にあるせいで、ゆったりと1日の仕事ができる。

     それもあたりまえ。

     来月、退職するんだから、いまさら仕事持たせない。

     そんな曖昧で中途半端な位置で仕事をした1日。

     終わる頃―ふと思う。

     そうか。

     すきになってたんだ。

     認めてしてまえ。

     そうだったんだ。

     だから私、あんなに意地になっても見ないふりをしてたんだ。

     最後だ。

     だから、認めてしまえ。

     そうだ。
  
     私はあなたをすきになっていたんだ。

     そう、だったんだ。

     そんな人、いたんだ。
   
     すきになれる人、空気のように水のように。

     そこにあってあたりまえ、だけど大切に思う人。

     そんなふうに思える人が、いたんだ。

     届かないあの人だけを、永遠にひっそりの片思い。

     もう、それで終わりと思ってた。

     なのに、会えてしまった、すきになれる人。

     ・・・おどろいた。

     いるなんて、思ってなかった。

     けれど、あなたはいて、私は会えた。
       
     このおもいを告げることができる、そんな人。

     こころのままに、うごいてみよう。

     あなたに会えたのだから。



未詩・独白 衝撃がとおりすぎてもここにある Copyright 逢坂桜 2006-11-28 12:20:07
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染めしおもいで