こいのさいご
哀音
離れてゆく
あの人の日々に
なんとか映りたくて
いつも目で追って
あの人はいつだって
私を見たりはしないのに
悲しい希望を胸に
私があの人の日々のすべてになると
来ない いつか を抱いてた
いつも目で追って
いつも 泣いて
涙は溜まる一方で
離れてゆく
悪くない
こうやって
静かに息絶える 恋も
だって
いまはもう
あの人の
背中すら見えない
自由詩
こいのさいご
Copyright
哀音
2006-11-25 23:19:30