☆88 カイテンモクバ
貴水 水海

俺の乗った

真夜中の回転木馬は

どうやら

止まらないらしいぜ

飛び降りたくても

まわりが

真っ暗でわからない

このまま

同じところを

ぐるぐる回っていれば

夜も明けるだろう


俺の乗った

真夜中の観覧車は

どうやら

止まらないらしい

飛び降りたくても

高くて無理だ

このまま

同じように

ぐるぐる回っていれば

朝日のありがたさも分かるだろう



自由詩 ☆88 カイテンモクバ Copyright 貴水 水海 2004-03-27 01:27:52
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