不条理
肉食のすずめ
夜いろいろ考えて
なんかむしゃくしゃして
考えても仕様のないことなのかな
なんかふらふらして
でも考えて
疲れて
寝ようとした時
窓の外に何か居る気配がしたの
そんで窓を開けてみたら
そこに
「ふじょうりどん」
が居た
「ふじょうりどん」は
不定形だ
いろいろな色をしている
無色のときもある
総数や総量は不定だ
0のときもある
損得がない
思想も持たない
感情もない
つまり
理屈がない
言語もない
名前は私がつけた
コミュニケーションのとり方が
分からないので
今
「ふじょうりどん」
については結構推測で
説明している
普段は
あまり動かない
ほんのたまに派手なことをしたり
たくさん虹をかけたり(色はでたらめ)
たまに地味なことをしたり
プリンタを誤作動させたり(色はでたらめ)
する
またときどき音を出したり
硬くなったりする
認識はあるのかな
あってほしい
もし無かったら
あまりにも
「ふじょうりどん」は
別の世界のようだ
空想の世界のようだ
覗きこんでいるようだ
それはさびしい
「ふじょうりどん」を見つめていたら
ゆっくり
地面にしみこんでどこかへ行ってしまった
また来ないかな