星月夜のビーバー
まどろむ海月






ふるふると
ふるるふるると
ふるものにさらされ
森は輝いているのでありました


君は小さな家の屋根に立ち
眼を細め わずかに首を伸ばし
しばらくは光の匂いを
嗅いでいるのでありました


ふるるふるるとふるものに煌く
森の湖水の小さな島に
ねむる幸せ


藍のかなたから
星々のかなたから
ふるふるとふりつづけるものは


永遠に倦み果てて
あこがれつづけたもののうえに
小さなしあわせのうえに


ただただ
ふるるふるふると
ふりつづけているのでありました















自由詩 星月夜のビーバー Copyright まどろむ海月 2006-11-17 22:35:20
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小さな水たまり