ノート(二季)
木立 悟
埋もれた実つつく鳥の背ゆく四月
三月を折りたたむたび曇の声
吐息から吐息へわたる二月かな
ざらざらと白さ一月うたいけり
紅い背を追い越せぬまま九月かな
ひそむもの十月の手に現われる
もの言わぬ十一月の雨ふたつ
いつか見たすべて鏡の十二月
俳句
ノート(二季)
Copyright
木立 悟
2006-11-17 09:34:48
縦