ヘヴィメタリリック
大覚アキラ


E線の震え鳥肌一人の夜


水たまり鳩の屍骸の燃える音


朝焼けの重い銀色2号線


街路樹に木っ端微塵のメルセデス


これも毒あれもまた毒グミキャンディ


青空を突き刺す冬の避雷針


ピストルはピストルよりもピストルだ


眼を瞑りたくなるすべてをゼロに


ビルの上の赤い瞬き指折り数える


夜夜夜見渡す限りの夜夜夜


俳句 ヘヴィメタリリック Copyright 大覚アキラ 2006-11-15 17:32:17
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
ヘヴィメタリリック