ピーターパンシンドローム。
りぃ

大人になろうと努力したわ
大人は
こんなことでいちいち怒らないんだ、とか。
こんなことでいちいち泣かないんだ、とか。
こんなことで、挫けたりしないんだ、とか思って。

でもそうする度に思い知らされた。
自分がこんなにも子供だって。
大人になれないんだって。

それが胸の中の不安だった。

そんなことでこれからどうするんだろう。
いくら私が拒否しても
私は、世間では、社会では。
もう立派な大人という立場であって。
それは誰にも変えられなくって。

私は大人になりたくなかった。
大人の嫌なところばかり見ていたから。
あんなふうになりたくない。
ああ、なるくらいなら、子供でいたいと。

そんな、馬鹿なと、思われそうなことを。
ずっと思っていた。

だから私はいつまでたっても天邪鬼で。
思っていることと
言ってることが未だに食い違ってる。

一人になりたい。
放っておいて。



嘘だよ。





傍にいて。
どうか構って。
放っておかないで。
無視しないで。
存在を否定しないで。


こんなところに居たくない。


でも他に
私の居場所なんて


そんなものは











無いって分かってたよ
大人だからね…。




自由詩 ピーターパンシンドローム。 Copyright りぃ 2004-03-24 19:41:38
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