ねこたつ
おっとっと
私の部屋には一つの
こたつ
がある
ここ最近の冷え込みから考えると
今の部屋の重要拠点は
こたつだ
そんなこたつの中には
必ず一匹の猫がいて
ぬくもりを求めた
私の脚を
威嚇
して入れてくれない
情けない話だが
私に彼をどけるだけの
精神力は無く
その
可愛らしさから
泣き寝入りを
強要
されているのだ
いいんだけどね…
少しいじけた気持ちで
本を読んでいると
こたつの中から
のぼせた猫が出てきて
私の隣に
ごろん
と横になったではないか
冷え込んだ
私の足元から
猫の温もり
が伝わり
何故か
ほっ
としている自分が
いたり
いなかったり
私は
ぐでん
とした猫を抱え
改めて
こたつ
に脚を入れながら
こたつ
の温もりを持った猫
と共に横たわり
堕落しつつも、
安堵したりしている
そんな秋先の一時