あの日僕らはキスしたんだ
プル式



薄暗い中
あかがねに染まる朝焼けを見た

時計がさざなみ
町外れの橋が影になる
息を吐く声
電車の踊る音

タタン トタン トトン
パタン ポタン コトン
読みかけの本を閉じ
コーヒーにミルクを落とした時
僕は夏の夕暮れを思い出した

君は僕を恨んでいるだろうか
何度も愛してると言った僕を
幸せな日々を
声を

独りよがりかも知れない
それでよかった
それでも幸せだった

夏の夕暮れ
蝉の鳴き声
時計の針は少し遠くへ

あの日僕らはキスしたんだ
繰り返される時間の中で
明日の事なんて考えもせずに


携帯写真+詩 あの日僕らはキスしたんだ Copyright プル式 2006-11-14 16:36:01
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季節もの