黄昏だけを掻き抱いたんだ
わかってもらえるかな
あなたがむかしひいてたアイライン
その色を選んだのと同じ理由
この気持ち
それを伝えたくて


「空は太陽を愛して、それでも月を抱いてる
風は大地を愛して、それでも雨を抱いてる
この矛盾を私は、美しいと思う

成り立ちを逆手に取った愛は汚いわ

でも、

悲しいから美しいの
汚いから愛なのではなくて　」


今よりもちょっぴり近くて　ずっと遠い
タイムテーブルのなかで
そんなやりとりに身をおけた幸福


だから
だからね

今夜は光について話すよ

うすぼんやりとしたはじまりと
明確な終わりと
そのあいだの涙で

光について話すから


あなたが美しいだけの夜なんかに耳をかさず
眠れるように
眠るまで
話しているから

もうベットにお入り
おやすみをしよう


決していい夢などみないように