ごまたれ

信じるものがなくなったら
無くしたもの
手にしたもの
すべてをかき集めて
ひとつの絵にするしかない

あとはそれをひたすら眺めるんだ
朝も 昼も 夜も
狂ったように眺め続ける

憎いと思ったり
悲しくなってひっそりと泣いたり
馬鹿みたいに笑えたり
感じたこともないくらい 優しい気持ちになったり

そして
ここからが大事

そのすべての衝動は
その「絵」の存在を信じているから

信じるものが無くなっても
今までのものをすべてかき集めて
眺め続ければ
信じれる「絵」がある

「まだ生きてゆける」

そう思えたら 幸いだ


自由詩Copyright ごまたれ 2006-11-06 22:07:34
notebook Home 戻る