絵
ごまたれ
信じるものがなくなったら
無くしたもの
手にしたもの
すべてをかき集めて
ひとつの絵にするしかない
あとはそれをひたすら眺めるんだ
朝も 昼も 夜も
狂ったように眺め続ける
憎いと思ったり
悲しくなってひっそりと泣いたり
馬鹿みたいに笑えたり
感じたこともないくらい 優しい気持ちになったり
そして
ここからが大事
そのすべての衝動は
その「絵」の存在を信じているから
信じるものが無くなっても
今までのものをすべてかき集めて
眺め続ければ
信じれる「絵」がある
「まだ生きてゆける」
そう思えたら 幸いだ