月に願いを
純太

月の灯かりが舞い降りた
この街で今夜は
どんな夢を並べよう

涙が出そうなこの刹那達が
私を人形に変えていく

みぞれの私に
どんな色つけて振舞えばいい?

星さえ見えない夜に漂って
シャワーの水滴が
体を縫っていく
従順な笑顔を今日も見てほしい

頬を伝う雫達 
凍ってしまう前に
あなたの胸に沈みたい 

月に願いを・・・

抱きしめた吐息を
閉まって口紅を塗る
あの日のキスが
瞼に染みてゆく

静かな想いだけ 
季節に秘めながら
見知らぬ鳥達を
癒して流れてた

夜空の下
瞳を探し揺れてしまう前に
からませた指 もう一度 
月に願いを・・・

月に願いを・・・


自由詩 月に願いを Copyright 純太 2004-03-22 23:08:17
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