ねぇ、君は・・・
ごまたれ

ねぇ、
最近は希望を謳うものが少ないね
それでも 悔やむ必要はなかったんだよ
それだけ世界が広いってことだったのさ

ねぇ、君は
苦しかったのかい?
一度心に入れたものは
決して吐き出せない性格だったからね
ならば馬鹿のひとつ覚えみたいに
ひたすら息を吸って吐けばよかったんだ
多少なりとも 何か出せたかもしれなかったね

つらくなったら少しだけ泣いて
死にたくなるような気持ちになってしまったら
ここに生まれたことを少しだけ考えてほしかった

ねぇ、君は
優しいうえに考え込んでしまうんだよね
「ずっとずっと」なんて
願わなくてもよかったんだよ
目が見えない人でも
自然と夢は見るだろうし
耳が聞こえない人でも
自然と心のなかに繰り返されるメロディがある

理由になってないよって君は笑うだろうね

ねぇ、君は
迷っていたのかい?
迷うのは生きる希望を捨てれなかった証拠だったんだ
僕はね 思うんだ
世間で言われているほど
人間って弱くはないんだよ



ねぇ、君は
最後何を願ったんだい?
それくらいは聞きたかったなぁ。






自由詩 ねぇ、君は・・・ Copyright ごまたれ 2006-10-30 20:03:04
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