遠ざかる子供
山崎 風雅
見上げる夜空はどこまで続く?
見果てぬ夢は地平線の向こう側
牢獄に監禁されし脳味噌は
時代のエスケープに染まっていくし
便りを一向によこさない女は
ネオンの街で夜に遊ぶし
気晴らしで入ったパチ屋で
有金全部スっちゃった
具間見る子供にしか見えない未来の光
もう、こんな暗闇を歩くしかない僕
背中にたくさんの荷物を担いで
流行歌も歌えやしない
あんなに輝いて見えてたはずの
銭湯帰りの道は
ただの夜道になって
夜の帳が背に重い
母さんお肩を叩きましょう
涙がでるほどあの頃に帰りたい