さよなら、ブルーベリー
りぃ
張り付いた顔でお絵かき
その指についているジャムは食べたくないよ
甘く赤いのは誰のせい?
君はいつも笑って言っていたね
ふわふわのベッドに包まれて
夢を見ているよ
白くて透明で何にも染まれないいつもの夢だ
涙にだって色はあったよ
遠い昔の話だけど
長い旅路の途中に置いて来たんだって・・・
お爺さまの得意な創り話だった
キウイのタルトが上手く作れないって
君はいつも泣いていた
その涙はうだるように暑い夏の青空の色をしていたよ
遥か彼方に水の匂いまで残して
大丈夫、もう悲しくないね。