秋。
青色銀河団


沈黙するノートに。

わたしは魚。銀色の鱗をいちまい、はがして
秋の流れにそっと放つ。の。
ぐらぐらする、まっかな秋だから。
つないだあなたの手は、はなさない。



あなたはくだものの、においがする。
よく熟れた南国のフルーツ。
夏のいいにおい。
まっかに熟れた。
でも。もう秋だから。
魂のフィクションの秋だから。
太陽は斜線に染まり、
女の子がセイタカアワダチしてしまう。
秋だから。



わたしはジャンプして、
飛び込む
水飛沫がおさまると
鮮やかな秋が
ベールを脱いでいた。




自由詩 秋。 Copyright 青色銀河団 2006-10-25 23:47:10
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