ever
アルビノ
打ち抜く雨粒で
ぼくはもう ほどけてしまいそうだ
迷いのない雨粒が
繋ぎとめてた輪郭を
ばらばらにしてゆく
ぼくには礎なんてなくて
神様も
愛情も
なにも信じられないまんまだ
ひたすら降り落ちる雨粒より
たしかなものはなんにもなくて
ほら、
指先が ちらり
ほどけてしまった
自由詩
ever
Copyright
アルビノ
2006-10-25 15:37:39