ときめくと言うこと
恋月 ぴの
わたしのくびれを
無数の星砂がくぐりぬけ
今か今かと
あの人からの着信を待つ
動脈に溜まり過ぎた
星砂で
浮腫んだ下半身は辛いから
壁際でくるり
倒立でもしてみる
静脈を辿る星砂の勢いは
両手なんかじゃ掬い切れない
入り江の奥へと押し寄せる
あついうねり
弄んだのはどっちかな
それが恋愛ってものならば
くびれはくびれらしく
脈打つ眼差しを誘い
くびれはくびれらしく
愛する男の首を刎ねる女の性に酔う
蟻地獄なんだってね
くびれの刃先を研ぎながら
今か今かと
着信を待つわたし自身の闇に浸る
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ラヴ・ジェニック