銀色の風
ぽえむ君
銀色の風が
大地を鳴らしながら
通り過ぎてゆく
その音は
眠っていた自分の何かを
覚まさせ
体内を駆け巡る
灰色の雲が
大空を渡りながら
広がってゆく
その塊は
横たわっていた自分の何かに
滲んでゆき
体内を染めてゆく
限りない世界の
永遠の変化は
限りある自分の
その時にしか感じえない
変化となる
銀色の風は
今もまだ吹いている
自由詩
銀色の風
Copyright
ぽえむ君
2006-10-23 14:20:54
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