美麗
佩慈の工人
母に敬語を使ったことはないとすれ違ってから 思いたった形が
立ち交じっていく道の上まで
人波を遮りながら 荷物を数えている
わたしたちはここで 大切にされるんだ
引き綱もない犬の ひそりとした好意は辛い
ここが 懐かしい息遣いが
あの世界一だった高さの場所にかかる靄の境まで
ほんとうにのびていった
肌が 見えているのが
自由詩
美麗
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佩慈の工人
2006-10-22 01:19:11