苺ジャム幻想
たもつ



夜の明ける頃
苺ジャムの小瓶を積んだ船が
幅広の海へと出港する
その間にも
私たちには忘れていく言葉があり
その言葉を思い出すために
また忘れられていくものがある
産まれてきたしまった
と言う子らにも
幻想とは違う幾ばくかの
幸せを届けてあげたい




自由詩 苺ジャム幻想 Copyright たもつ 2006-10-18 08:37:37
notebook Home 戻る