朝のベランダ
umineko

詩なんか書いてる暇があったら
食器洗って
洗濯
洗濯物をたたむ
たたむと片付ける
掃除
ほこりは
目立たないように丸く積もる

詩なんか書いてる暇があったら
あなたが
やれリーディングだのオープンマイクだの
私はエプロンをつけたまま
まだ
明けきらない朝のベランダ
おそうじロボットが
這い回るほど広くない部屋

私の
私たちの
誰のための私の

ぎりぎりの
山の稜線を
赤く染めて太陽が昇る
遠いあなたが
家を買ったとメールが届く
まだ
卒後2年目

帰る家
いいねー、って返事を打つと
いろいろ
あんのよいろいろ、と

太陽は私に何も伝えない
あなたが
ひどくいとおしい
それは

家を買ったあなたなのか
私に
詩を教えてくれた
あなたなのか
真夜中の

朝は
何も伝えない
からっぽの部屋で
エプロン はずして

詩なんか書いてる暇があったら
私は





自由詩 朝のベランダ Copyright umineko 2006-10-13 08:07:11
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