亀裂
もしゅ
木漏れ日のなかにすまう
古ナスのこむぎあえが
わたしをじっと
見つめている。
なみだ目で
わたしのくるぶしを
見つめている。
天窓にかがやくすずめばちの羽音に湯気はかかり
「今」という一刻は推移する。
傷口が
開くかのように
その傷口から
フルナスのコムギアエハ
ワタクシヲミテ
イルノデス。
未詩・独白
亀裂
Copyright
もしゅ
2006-10-05 11:14:17
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