雨の日に紅葉が笑ってる
ぽえむ君

秋の日の
妙に蒸し暑い中を
仕方なく買い物に出かけた午後

気持ちも濡れているせいか
無駄遣いをするよりかは
いつもよりも買う物を少なく
いつもよりも短い時間で
目的だけを果たしてゆく

店のかごから
ビニール袋に入れるとき
窓越しから
紅葉が笑い声を上げて
通り過ぎてゆく

赤や黄色の大きな葉に
つるつるとした青や黒の長靴が
わぁという音とともに
流れてゆく

かごから移す自分の腕が止まる
晴れの日では
見るこのできない
大きな葉をした紅葉たち

雨の日に紅葉が笑ってる
自分も笑顔で
袋に入れる腕が動いた


自由詩 雨の日に紅葉が笑ってる Copyright ぽえむ君 2006-10-03 22:36:54
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