子どもの頃の夕焼けは
ぽえむ君

子どもだったあの頃
放課後みんなと遊んでた
空が赤くなる頃
もう帰らなくちゃと
誰かが言い始め
その日が終わるものだった

一人で家に向かうその道で
夕焼けがやたらとまぶしかったけど
空はどうして赤くなるのかと
思うことなく
家に帰れば忘れてた

子どもの頃の夕焼けは
白だったのかもしれない

次の日も
みんなと遊んだ帰り道
夕焼けが空いっぱいに広がっていたけど
みんなと遊んだことが楽しくて
家に帰れば忘れてた

子どもの頃の夕焼けは
狭かったのかもしれない

雨が降った次の日は
授業が終われば
みんなは真直ぐ家に向かい
遊べないのは雨のせいだと
晴れた日の夕焼けが
恋しくなった

子どもの頃の夕焼けは
雨が降った日に
見たのかもしれない


自由詩 子どもの頃の夕焼けは Copyright ぽえむ君 2006-09-30 23:29:30
notebook Home 戻る  過去 未来