わらしべよ
まどろむ海月







あなたの
指の隙間から
こぼれ落ちる

哀しみを拾い集め
風の自転車は
秋を走る



淋しさは旅立った
淋しさは空の彼方
だからあんなに
高く 蒼い



影が伸び
子供は追いかけるが
闇の深さにたじろいでしまう



こぼれおち
みむきもされず
ふかれとばされ
ながれをただよい



迷えるものの
はかなさも
月の優しさも
さざなみは知らず
つぶやきに閉じこもる



繰り返し繰り返し
わらしべよ
わらべ歌をお歌い

いつか きっと
黄昏の謎が
君を導く

いつか きっと
星空へ あの



星空へ















自由詩 わらしべよ Copyright まどろむ海月 2006-09-30 16:27:38
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小さな水たまり