町を歩いて
水町綜助



町を歩いて

うなだれて歩いて

なにかとても

ややこしいなにかが

こころをしぼませる

とてもあらがえないような

よくわからないものが

この夜の空の上に

その黒い膜のうえに

ひそんでいるみたいで

でもそれはもう十数年も姿を現してはいない

というよりも見ることができていない

僕は町を歩いているだけだから

見上げてもビルの電飾


携帯写真+詩 町を歩いて Copyright 水町綜助 2006-09-28 23:56:01
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