ブラックコーヒー
こめ

胸の奥の底のある

ムズムズの原因のばい菌は

苦いクスリで押し込んだ

ちっちゃな天体望遠鏡をのぞき込んで

かすかに見える星達に意味無く涙をながした

黒く揺れるブラックコーヒーの中に

角砂糖を一つ落とし 

ミルクを少し垂らし混ぜた

ゆっくり黒から白に変わっていく

コーヒーを見ながらため息を一つ数えて

ゆっくり飲み干した

哀し歌なんか聴きたくない

誰もいない美術館で

僕は色々な絵画をみながら

人の感情にふれて大きくなる

中庭の池に小さく揺れるお月様に

石を投げ込みうちけした

例えば僕はココに居ると

わかってくれるとはしらないよ

だた少しだけで良いから

君の鼓動さえ聞ければいいんだよ



自由詩 ブラックコーヒー Copyright こめ 2006-09-28 21:00:57
notebook Home 戻る