こんばんは
ぼくの部屋の電球は出来損ないのレインボウカラー
まったくよわいひかりです
これじゃゴブリン七匹は住み着けないね
ただ二桁の人生を過去を回し読みさせるだけ
星でも落ちてこない限りは
色で言えばブルーグラスでそれにほんのちょっとまぜた緑
そんな島で迎える最後の夜はどう?
ぼくは昨日の夜半自由が丘ってハイソな町へ行ってきたよ
オートバイで走ってたら昔大事にしてた人が働いてる店に行ってみようってふと思ったから
最近のピンサロって、男は店の前に立ってるけど客引きしないのね
もちろん行かなかったよ
おかねないからねぼく
おちちゃった
っていってた誰かが
(かたちだけは)えらくなったね
って言われた誰かが
行けるところに行けない
行けないところに行ける
「上るも下るも同じこと」
なんてのたまったのは誰でしたっけ?
まあいいや
むかしビオラとフィドルと化して夜空に登り天体になった人たち
弦はうちふるえ
空洞は形にならないもので満たされた
君はそれを音と呼ぶか
それでもいい
とにかくそれはつかのま、ちらほらと民家のあかりがともる、田舎の町、そう、その町の上の夜空にも同じくらいの数の星が見えてた
天も地もともに控えめな星空だった
そんな町のうえにそれはうかんだ
それはなにも価値はなかったけど、きれいな光景だった
それでいいわけで
だいたいぼくなんかはその町を流れる天竜川という川の土手沿いに車を停めて、「時又」という名の集落を遠巻きに眺めながら、「トロッコが蔵王のダリア園を抜けたとき(だったっけ)」という書き出しで始まる本を読みながらあの人を待ったときに一度終わったも同然だったし
ぼくはそこで高く上りすぎて
とてもこわい思いをした
そのときは信じられなかったけれど落ちることは必然だった
本を閉じて少しねむり
起こされたときにはもう落ち始めていたというわけ
まぁいいや
ほしもおりるよ
落ちてんのか
ねむい
今日はよけいなことが多すぎた
ねむります
あしたは島コースなんで
おやすみなさい