ミルクコーヒー
結城 森士
傾斜/午後の光
射す灰色の空は
立ち並ぶビルの
すぐ上に落ちて
夕焼けが始まる
前の憂鬱を伴った眩しい公園で
少女はぶら下がっていた/傾斜
「久しぶりに土の匂いをかいで
あの日の透明感に帰りたい」
と願う
眩しい憂鬱の灰色は
ビルの其処まで落ちて
空は何故か柔らかい
ミルクコーヒーのように
温かく、少し苦い
自由詩
ミルクコーヒー
Copyright
結城 森士
2006-09-24 04:07:48
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