「揺らぎ」
ベンジャミン

地上へ向かう木の葉が見せる
一瞬の華やかさ


揺らぎ


心の根幹は
頑丈にできているけれど
心の枝先は
いつも何かにあおられている

言葉が
木の葉のように舞い落ちて
それがあまりにも美しいと
僕は不安になってしまうんだ

すべての言葉を
この世に散らせてしまったら
僕はもう満足で
それでもう終わってしまっても

かまわないとさえ

強欲は人を腐らせてしまうでしょうか
「生きる資格」について
考えるなんて生意気でしょうか


ときに美しく舞う言葉たちに
少し不安を感じながら
そしてときおり見つけてしまう
淋しい言葉たちを噛みしめる


そんな


揺らぎ



     


自由詩 「揺らぎ」 Copyright ベンジャミン 2006-09-20 23:28:31
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