はじめての空の記憶
ひより

晴れ渡った あの空 だったかしら?
それとも 父が抱き上げてくれたあの空だったかしら?
母の 背中のあの空だったかしら?
おばあちゃんと見上げた夕焼けの空だったかしら?
悲しくて目覚めたら夜だった
隣りに父も母もおばあちゃんさえも居なかった
大きな声で叫んで
遠くで遠くで真っ暗な空に灯されていた蝋燭の
あの 空だったかしら.。
わたしの中に残された あの空
あの空を抱いて今でも
丸くなって 眠る


未詩・独白 はじめての空の記憶 Copyright  ひより 2006-09-09 16:54:57
notebook Home