三角関係
hiro

女の指先に乗せられたヤジロベエは

ゆらゆらと揺れながら

いずれどちらかに傾く

選ばれなかった私は

女への愛よりも、

相手より何が

足りなかったのか

少なかったのか

微々たる差だったのか

自分に足りないものを追い詰めていた

だが、自分は変えることを必要としないこと

人を自然と愛すること

好かれ様なんて思わないこと

色々考えさせられた。


ドキドキする気持を眺めながら

心のヤジロベエを寝かしつけた。



自由詩 三角関係 Copyright hiro 2006-09-03 03:30:34
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