ロマンティックな干拓地
A-29

ロマンティックな干拓地
月の滴にぬれながら
君は心のベルトをはずし
今なら死んでもいいと言いだした

ファナティックな笑い声
遠い漁り火ゆびさして
ここが二人の愛の終点
君の瞳が僕をとらえている

ああ、ああ
どんなに生きても
この世はいつでも影のように
震えている
震えている

カーバイトの家族連れ
何も知らない流れ星
ここは二人の愛の終点
君の瞳は僕をとらえたまま

ああ、ああ
こんなに生きても
心はいつでも影のように
震えている
震えている


自由詩 ロマンティックな干拓地 Copyright A-29 2006-08-22 13:00:06
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