次の季節へ
ぽえむ君

朝から風鈴が鳴るも
どこか寂しげなその音は
いつもよりも小さく
張りがなく聞こえる

昼にはセミも鳴くも
何か物足りないその声は
いつもよりも遠く
弱ったように感じる

夕方のテレビニュースでは
青春の球技が終わったことが伝えられ
季節の幕が閉じられる

いよいよ次の季節へと
時は移り変わる
花は実へと
その生の集大成へと姿を変えて

風は確実に涼しくなってゆく


自由詩 次の季節へ Copyright ぽえむ君 2006-08-21 20:41:03
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