*感受性応答セヨ*
かおる


五月晴れの代わりに雨だれを聴いていた

灰色の鬱屈が繭のように気分を丸め込む

長過ぎた梅雨の間に熟成され黴びた心は

あおく澄み切った夏空に溶け出していく

剥き出しの感受性は些細な一言で壊れて

修正不可能の赤いランプが点滅している

トントントンツーツーツートントントン


自由詩 *感受性応答セヨ* Copyright かおる 2006-08-18 17:38:41
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