重い夏
ぽえむ君
畑の真ん中から
どっしりと重い夏をもいで
両手で抱えた
なんだか地球を抱えている
そんな気がした
畑の真ん中から
重い夏を汗を流しながら運んで
丸い大きな宇宙の中にそっと入れた
あんなに重たかった夏は
宇宙の中で
ぷかぷか浮いている
後から入れた
真っ赤な月も地球の周りを
くるくる回っている
そんな宇宙が涼しくて
顔を宇宙の中に入れてみる
頭と地球がぶつかって
鈍くごっつんと響いた
やはり今年の夏も重たかった
自由詩
重い夏
Copyright
ぽえむ君
2006-08-17 09:02:31
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