綺羅星タピール、純情派。
仲本いすら

透明になった空気に
触れる、菓子パン。

潤いの足りない唇に
触れる、あじさい。

頭に浮かぶオーパーツを
平らげて

電動マッサージチェアに
体を預ける。

軋むように
揉んでおくれ

もっと
欲を言えば
もっと

悪い夢を
吹き飛ばすくらいに。

爆発をした後のカレンダーに
書き込む、水性。

まだ朝だと言うのに
落ちる、彗星。


悪い夢だと、言うなら。



自由詩 綺羅星タピール、純情派。 Copyright 仲本いすら 2006-08-16 17:46:29
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