金魚の出逢い
愛心

ゆらゆら 水が揺れてます
私の赤い浴衣は 
ひらひら 水に浮かびます
私はこの店のお姫様
簡単には摑まりません

今日もきらきら泳ぎます

周りの小さな兵隊は
赤色黒色薄黄色
私が近くを泳ぐたび
ぺこりぺこりとおじぎします

私は手を振り歌います

『私の運命の殿方は
 いつ現れるのでしょう?
 私の好みの殿方は
 漆黒の姿で優しくて
 私だけを愛してくれる
 とても素敵な殿方です』

私が歌い終わったとき
いきなり苦しくなりました
気付くと私は小さな袋の
中で泳いでいたのです

私は驚きのあまり
失神をしてしまいました


自由詩 金魚の出逢い Copyright 愛心 2006-08-15 22:56:45
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金魚の恋物語