許されぬ夏
atsuchan69

銀鱗が剥げ落ち、腸(はらわた)の腐臭
 脱殻のニッポン 
  //お気楽な人ごみに塗れて

クロームメッキと黒黴に覆われた街
 酸っぱい梅干と目刺し
コメの飯、IH釜で炊いたシャリの艶々
クロワッサンとカフェオレの朝も知らない
 忘れられた人々が
海苔だ! 醤油だ! ワサビだ! 納豆だ!
ワカメの味噌汁に 茄子の漬物
 //詩人面してキレイゴト並べ
他国の犠牲によって成り立つ経済の
 とどのつまりは戦争だぜ

 「Oh! ギャンゴう 上手な言葉、
   仲良しクラブで歌いやがれ

殺しもジェノサイドも へへ、お手の物
 オイラ、笑いながら やっちゃうよ
いざとなったら逃げるカスども
 ドモ、ドm0汚 ℃も、
         どーもスミマセン。

もう忘れただろ?
 //ギブミー チョコレート

 草むらを押し退けて 咲いた夏の花


自由詩 許されぬ夏 Copyright atsuchan69 2006-08-14 03:33:02
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