101回目のプロポーズ
完食

101回目のセックスは

マンネリの空気が溢れかえっている

営む愛は空っぽで

タンクの底を無理やりにつつく


行為の終わった頃

貴方は煙草を唇で挟みながら

「セックスをするといろいろと疲れるから、

 これからは自分ですることにするよ」


そう言った貴方はそれ以来

毎晩3時、快楽に数億の生物を殺し続けている


日常、笑顔で会話をする裏で

私への罪悪感からかは知らないけれど

私が眠りについた夜に一人で一人を満たしていた


偶然にして、光景を目にした私は

人殺し! 叫んだで

貴方の手をとる


走り出して

ベランダから旅立った

新しい世界で、新しい私たちの愛を営むの


自由詩 101回目のプロポーズ Copyright 完食 2006-08-14 00:32:22
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