お馬さん!手に入れました
狩心

本当に美味しい朝食 最高! サイコにさせる。 
2階の窓からアスファルトへ ダイブ!
足が折れた いちゃい。

パッカ。パッカ。

お馬さんごっこ 突き進むぜ おれ
いつの間にか 君はお姫様で おれに跨って「 行け〜 ☆ 」などと叫ぶ
「 お姫様、行き先を言って頂かないと・・・
「 この焼肉野郎! なに言ってんの。 行き先なんてないわ。
「 これは、あなたに与えられた 無限 地獄 快楽よ! きゃふん ☆

アスファルトの温度は急上昇して
まさかここはフライパンの上か?
まさかおれは料理の具材で 誰かに食べられてしまうのか?

ぱひーん。ぱひーん。
ぷすーぷすー 怒りに任せて ひたすら屁をこく ぷすーぷすー 
速度は上がる 風になる おれ

近所のおばさんは、見てはいけないものを見てしまったという顔をしている。
傍にいる息子に向かって「リアルとは何かについて」説教をし始めた。

お姫様の赤い糸が おれの首を絞める
ひらりひらり スケスケのスカート 透き通るように白い美脚  
息子の目はここに釘付けだ 母親の話なんか聞いちゃいない・・・
身も心も全て 透かされていく ほうら お前もスケスケだ
お前が馬になれ少年よ おれは風だ お前が馬だ お前の尻を鞭で叩いてやる
おれはSなのかMなのか 意味が分からない よし3人でメリーゴーランドだ
手をつなげ! 回転だ! 体が浮いたぞ! ヘリコプターかもしれない!

2階にある少年の部屋に着陸
われわれの世界に1階の玄関は必要ない さぁ叫べ馬 「ぷひーん」
そうか言葉もしゃべれなくなったか少年よ
もう お前は走るしか脳がない お前の脳味噌は 太ももの焼肉で一杯だ
お前の脳味噌は 膝の下まで滑り落ちて来ていて 早く地面を鷲掴みにしたいと願う

お前は「お前のリアル」を手に入れる為に走れ

2階の窓からアスファルトへ ダイブ!
足が折れた いちゃい。

パッカ。パッカ。

お馬さんごっこ 突き進むぜ おれ
いつの間にか増えたお姫様たちは おれを取り囲んで「 行くなー! 」と叫ぶ
「 お姫様、理由を言って頂かないと・・・
「 この刺身野郎! なに言ってんの。 理由なんてないわ。
「 これは、あなたに与えられた 無限 地獄 快楽よ! きゃふん ☆

駄目だ・・・ 「 きゃふん ☆ 」 には勝てない
おれは風になれない おれは馬刺しだ・・・
無垢なお姫様たちは出刃包丁を振り回しながら近所を走り回る
近所の人々は関わらない方が身の為だと口を揃えて 2階の窓から様子をうかがう 
出刃包丁! おれの青空は切り刻まれ シュレッダーされた書類のように落ちてくる
おれの世界は崩壊する

少年よ あとはお前に任せた お前はもう一人のおれだ
お前は おれと姫の痴態を見てはならない! 目を抉り取ってやる!
泣き叫ぶ少年 「ぎゃひーん」 人間らしい叫びだ
お前のポッカリと空いた2つの銃口に
おれのコロンとした大事な丸い弾丸を2つ装填する
銃口から伸びている縮れた毛が お前の天然パーマとよくマッチしている
これからは お前がファッションリーダーになれ 

お前の顔を見た者は、見てはいけないものを見てしまったという顔をするだろう

お前は リアルになる前のリアルだ
お前は リアルになる前のリアルだ
お前は リアルになる前のリアルだ
お前は リアルになる前のリアルだ
お前は リアルになる前のリアルだ
お前は リアルになる前のリアルだ
お前は リアルになる前のリアルだ
お前は リアルになる前のリアルだ
お前は リアルになる前のリアルだ
お前は リアルになる前のリアルだ


自由詩 お馬さん!手に入れました Copyright 狩心 2006-08-13 22:08:08
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