立秋
ぽえむ君

カキ氷が空を浮き
流れていく姿を眺めれば
空は涼しいというのに
額から汗が滴り落ちる

カキ氷が自分の前を
どんどん流れてゆく

暦の上では秋なのに
まだまだカキ氷は空で作られる

暦の上では秋だから
売れ残りの大安売りみたいに
飛ぶように売れてゆく

このカキ氷が売れきったら
今度はいわしか秋刀魚が
流れてくるに違いない


自由詩 立秋 Copyright ぽえむ君 2006-08-08 07:03:26
notebook Home 戻る