最果てシャッフル
秋也

彼方へ彼方へ
はるか彼方へ
水を求めて
足取り軽やかに
綺麗な一瞬を
あの頃の笑顔を
ホログラム
乱れて、攀じれて
ひたすら笑っている私たち
ここは目的地
最たる果てで雄たけびを上げる
空が祝福を繰り返す
ワイルドワイルドバグ
スカイラッキー連続連射投影果たして
私というものが底尽きようとも
水はひたすらに青く
ブルーウォーターラッキー
朽ちても、冷えても、燃え尽きても
巨人と巨龍の水人形が競りあがっては互いを勇め合い慰める
虚人と虚龍がここでは無限を滅ぼし喰らう
神は彼の地で双子と命名を見守る
水人形、せり上がり形を成しては崩れ、か弱い水滴に
水面をざわつかせながら
私はついに水を汲み
水を口にする
厳かに
舌が濡れ潤う
骨と肉
認識する
神の証しを
ここは最果て
ある旅人の稚拙な詩
永久へと循環する
古代魚の鱗に賭けて


自由詩 最果てシャッフル Copyright 秋也 2006-08-07 21:55:23
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