ブラックジョーク/ホワイトノイズ
AB(なかほど)
新聞社主催の文学賞に
ひとつの詩を送ってみた
いわゆる大御所さんの目にふれるとこまで
は選考に残ったのだが
評には
「命を削った言葉をぶつけてください」
というコメント
とっくに
僕らの言葉の一かけらも
もうかの詩人達の中には残っているはずもない
のに
夏のひとりよがり
全てジョークということにしてください。
命は日々の暮らしの中で削り続けています。
庭の草がすぐに伸びるので
とつぶやきながら
ついつい口にするのは
母親の口癖
後で
白い紙の上に書き連ねようか
そんなことより
立ちくらみの予感
fromAB