ぽえむ君−花火−
ぽえむ君

ぼくは詩人

季節の思い出は
大きなものよりも
小さいことの方が
存在として大きい

今日もまた

夜の散歩をしていると
花火に出会いました

夜の空に咲く大輪の花が
その一瞬のためだけに
流れるように
いくつもいくつも
咲き乱れる

空の花から響く大音の声が
鼓膜の感覚だけではなく
波打つように
何度も何度も
響き渡る

季節の巡り会いとともに
今まで生きてきた
今を生きている
そんな想いがその花に重なる

宴が終わり
再び静けさが地上に戻る

帰る途中で
少女と母親の2人きりで
線香花火を楽しむ姿に出会う

ここもまた
季節の巡り会い

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−花火− Copyright ぽえむ君 2006-07-29 21:19:33
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