嘔吐
海月

何にも問題が起こらず日々は過ぎて行く
唐突に自分自身に何が起こることはない
そんな風に感じている

ベランダに住み着いた
鴉に夕食の残りをあげる
有無を言わずに皿を突付く
その姿が何処か自分に似ていて
哀しくなった

その遠くの月や星に手を伸ばす君
届かないと知りながら、どうしてだろう。
その答えを考えて、その度に僕は頭を悩ましていた
今なら少しだけ解る気がする
理由や答えなんてないこと
ただ、それだけのこと

使わないままのダイエットグッズがこう言う
何の為に私は生まれてきたの?

レンズ越しの心では見えるものも見えてこない
夜空の星を望遠鏡で覗いた
見えていたのは微かな一部の姿
周りを見えずにいた

自分と向き合い
胸騒ぎの気持ちの逆流
なんか気持ち悪い
吐き気かな?

なんか、全部を吐き出しくて
この感情を嘔吐した

オェー


自由詩 嘔吐 Copyright 海月 2006-07-24 23:01:02
notebook Home 戻る